詩人:清彦
ひとまずここで
おやすみにしよう
このままでは全てが
拐われてしまうから
君の瞳をもっと
見つめていたかったよ
覗き込んで沈むよ深く
どうして時は過ぎ去った事は
戻せやしないくせに
過去なんかに囚われるなんて
気持ちもあの頃を甦らせたね
君が愛しいこと
ずっと隠していたよ
自分自身さえ騙していた極地の地図は
衝動の強い風に吹き飛んだ
僕は黙って君の話を聞いて
解ったふりして相づちしながら
帰したくなくて触れたくて
未熟で愚かなままの論理に
とりあえず言葉を任せた
ひとまず、ここで
ひとやすみを、しよう
必ず僕は伝えるから
一番愛しいこと
君のいう全てを受け止める事を
僕の愚かな哲学も音楽も
君への愛である事を今度、話すよ