詩人:剛田奇作
どうせ、放っておいたって
死は、呼んでもない時にひょっこりやってくる
死は時々、神秘的な、悪魔的な力で我々を魅了するけど
それは、夢みる子供がサンタクロースを想像するのと同じこと
いずれ、ふっ切れる夢
死は、望んで始められるが
生は、望んで始められない
生にも、死にも特に意味はない
だから、君が素敵な意味をプレゼントしてあげて
生きてるうちに、よく生きよう
等身大の君をよく生きよう
あわてんぼうの小学生に、大学の勉強は要らない
お百姓さんは、鍬を造れなくて構わない
お百姓さんは、そのことに引け目も感じず、ただ懸命に野菜を作る
間違えて鈍行列車に乗ったと思って
窓の景色をただ眺めてごらんよ
死への特急列車に乗り込む人を羨むのは
もう、よそう
真実の世界は、君の中にだけある
誰も、世界を持ってないし
知らないし
世界なんてモノも、ない
大人になるのは
ワクワク素敵な
がっかりからのはじまり