詩人:雪 刀寿
さみしかった悲しかった泣きたくて泣けた日くやしがる胸ふるえなだめるように雨降りのどの嗚咽 いっぱいとける湯気 耳すじを這い、闇に浮かぶ ほの白い歯ぎしりが、不意に 赤く燃えた一緒に泣いてくれる人 大切に・・たっぷり落ち込んだ 崩れ落ちた泣く以外 なにも見えなかったあの夜も この夜も一緒に泣いてくれた君を こよなく いとしく思う君なしでは ゆけなかった 渡り廊下や広いロビー今も 僕からの「ありがとう」が、若葉風に揺れてる