詩人:阿修羅
切り出した空の欠片に
涙色の僕を映して
眠る前に
飲み込んだものが
思い出せなくて
吐き気を感じていた
愛おしくも流れ落ちる
血液が
いつか色を失った時
抉って愉しんでいた
傷が
いつか塞がった時
僕はその いつか に
息絶える
笑い事じゃ ないんだ
気を失うように眠るのは
目覚める事を
望んでいないからで
君を視たくないからじゃ ない
って言い訳しとく
愛される事を怖がるくせに
愛を求めるのは
それさえも罪なの?
涙を流していない から
哀しくないなんて 思うなよ
小さな明かりの中で
僕は哂う準備を整える
そう生きる事が
間違い なのだとしたら
僕の全ては
生きる事は
しんどい事だ