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詩人:高級スプーン
誰かの真似であって
全くの複製でもなくて
誰のマネでもない
オリジナルな
生き方など出来ず
満足にコピーも
出来ないのが
僕らしいボクらしい
ゼロから始めれば
1にも猿にもなれず
人になど化けもせず
消えたまま終わる
ボクは本当に僕なのか
考えてもアタマは
いつも誤作動起こし
誰かのコピーに
失敗した考えを
発想するだけで
決してボクから僕には
辿り着けない
進む足が無かった
自分が居なかった
人真似る猿真似る
不器用な手が探る
自分らしさ求める
この手こそが
僕なんだろうか
気付いた瞬間
ボク死亡