詩人:清彦
じりりじりりとうんざりするほどの暑さと目を覆うようなアスファルトの照り返し夏の喧騒、嫌でも流れる汗を手で拭ってさ木陰に隠れて見上げたら緑葉の彼方、青空がもう、暑さにも慣れたよねと微笑んだ途端、明らかに時間は経ちすぎてしまっていたようだ通り過ぎていったはしゃぎ声ひび割れて横たわる蝉の抜け殻