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[157834] 光と水と

詩人:ℒisa

あなたのいない世界は
まるで廃墟のようにガランとしていて
冷たくおとなしく存在していた

あなたを思う心はまるで
深い海か果てしない空のように
どんよりと広がり
それでもあなたの一語一句に晴れ晴れとし
小鳥の囀りさえ聞こえてくるような日もあった

恋とも愛とも呼べない不思議な感情で
あなたを見つめていた

あなたを恐れるふりをして
あなたを尊敬するふりをして
あなたは私の手の届かない存在なのだと
あなたに教えた

近付き過ぎて
あなたを壊してしまうのは
きっと私の方だと知っていたから
大切に遠ざけて守りたかった

檻に閉じ込めた心を
あなたは取り出そうとしたようだったけれど
あいにくあなたの手は小さすぎた

あなたを想う事で
私はすでにあなたよりずっと強かった

2010/07/01 (Thu)
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