詩人:遥 カズナ
浜辺で拾った貝のカケラ「あの砂浜で生まれたの」粘液と共に吹き出され清らかな肉を包み命が当たり前みたいに側にあった…月が照らしていたのを覚えています潮が引いていったのを覚えています蟹達の噴く泡の弾ける音を覚えています轟く波を覚えています…朽ち果てた今幾億の仲間達とこの砂浜のこの星で無限の宇宙へ溶けゆく事を知らない…。