詩人:孤 花
何故あの時
私がいつまでも
絡まったネックレスをほどくことを諦めなかったか
あなたには分かる?
最後までほどいて気付いた
とっくに一番大切なトップは
千切れていたんだってこと
必死でほどいた
苦しそうで
自分を見ているようだったから
あなたは優しく
でも簡単に私をほどいていった
答えが見つかる度に
苦しさが溶けていく様だった
だから
本当のところ
自由にしてもらいたかっただけなのかもしれない
やりかけの私は
ただもう何も望めずに
そっと
少しねじまがったまま
横たわっている
2005/06/10 (Fri)