詩人:甘味亭 真朱麻呂
夜空に広がる
目映く光る銀河よりも
大きな愛とやさしさで
君を愛したい
今
夜空を駆けていった星は幾つもの神話を語る
物語を瞳に映す
ささやかな計らい
悲しむ僕を癒すように
果てなく広がる寡黙な宇宙は
幸せへの行方をそっと指し示す
偽りも見栄も
つまらない争いはくだらないよ、と教えてくれる
いつか夢みた
未来心に描きながら
互いの愛を信じながら
僕は迷いもなく君へと
そっと手を差し出すよ
握り返してくれるまで
その涙乾くまで
せめて側にいさせて
そんな地味な役回りでもかまわない
いつかふさわしい人みつかるまで
君の側にいられるなら
淋しくないように
たくさんの星を降らすから
月明かりを窓から差し込ませるから
身体だけ大きくて心はちっぽけなこの僕を
側にいさせて
退屈しないように星座の話をしてあげる
幾年月の物語を聞かせてあげるから
側にいさせて。