詩人:アル
始まりはいつも
終わりを用意しながら
優しく微笑みかけるから
この花はいつまでも
咲き続けるなんて
バカみたいに信じてた
Sunny side
窓際のガラス越し
光り浴びて眩しく開いた
一緒に焼いた素肌も
白く元に戻って
ぼくらの夏が尽きる
終わりはきっと
始まりを用意しながら
涙で頬を濡らすけど
この花は萎れても
またいつか咲くから
大地にそっと返そう
Summer fades
カーテンの後ろから
床に落ちた鉢植えの花
初めての時みたいに
ぎこちなく黙って
ふたりに秋が色づく
2010/08/28 (Sat)