詩人:チェシャ猫
誰のことも愛せはしないと
独りうなだれていた小さな肩に
貴方運命を落としていった
ねえずっと閉ざされていたこの心
開くだけ開いておいて受け止めてはくれないの??
ねえずっと失くしていたこの気持ちの
続きを感じさせてはくれないの??
求めても求めても訪れなかった孤独は
背を向けようと思った瞬間から絡み付いて離れない
独りの怖さを教えられた弱虫な僕の腕が
貴方求めて手探り繰り返す・・・
いつからか已まぬ涙は
零れる場所を失って彷徨い続け
孤独にかき消されそうな小さな声で
貴方の名を呼んでいる
ねえずっと求めていた安らぎを
僕にくれる天使は貴方ではなかったの??
ねえ二度と抱いてはくれぬなら
僕も連れて逝ってはくれないの??
独りの怖さを知った臆病な肩は
もう二度と引き返すことすら叶わぬ
求めて 求めて それでも叶わぬ願いなら
せめて祈ったこの手に勇気を与えて
ねえ色褪せたこの世界を抜けて
ねえ貴方の元へ逝ける勇気を・・・