詩人:甘味亭 真朱麻呂
硬い殻を破り 蛹から蝶になる 美しい羽を優雅に広げて空へ舞い上がる 貴女はそんな雄々しく高貴な女性 それに比べ私は汚い蓑虫の汚い羽を持った蛾で十分 貴女とは住む世界からして違うから 釣り合うわけもない 当たり前だよね アゲハ 月明かりに照らされて 遠きあの人を想う住む世界が違えど そんな愛があってもおかしくはないから 貴女の淋しい心をもっと分かっていたいから 私は貴女を愛した叶わぬ恋と知りながら私たちは互いを愛した。