詩人:清彦
若き日の疑いは間違いじゃなかった
溢れる快楽、享楽
僕だけが世界で孤独みたいに
喧騒は鳴り止まず
いわゆるやったもん勝ちの世間
空なんか誰も見てないし
政治はルサンチマンの掃き溜め場
イキがる価値も見当たらない末に
そしてやはり
行く宛のない欲望
簡単じゃないんだよね
空気を読み漁った挙げ句
みんな自傷行為のように
過ちの連鎖を犯す
あいつもこいつもどっちもどっち
歌詞もない、情念もない音楽みたいに
空虚に空虚を重ねていく調べ
開き直れないままの
僕を一瞬で通り過ぎていく
怒りの音色
2018/12/17 (Mon)