詩人:鰐句 蘭丸
いつか 君と一緒に車で通り過ぎた道をひとり通り過ぎるたび いつか 君と一緒にいた風の匂いを嗅ぐ少し 胸が苦しくなって そんな昔でもないのに 懐かしくて こころの瞳を閉じて 胸がちょっとあたたかくなる ずっと ずっと この いつか君と一緒に通り過ぎた道を通り過ぎるたびに俺は あの胸を苦しくさせる風の匂いのなか 同じ気持ち抱き締める