詩人:山崎 登重雄
どろどろにぼろぼろにさまよい歩く 果てしない 家路たどり着けるかは死と隣り合わせの 賭け手を伸ばせば届くのかもしれない触れることも口づけを交わすこともあの花を見つけてしまったら誰もがギャンブラーになる神も悪魔も 泣いて祝福を懇願するだろうあの花を見つけてしまった瞬間から俺のハートは 火がついたように泣いている老いた乳呑児を笑うがいい全身を震わせてしがみつくように口に含む満たされてそのまま眠るまで 乳を求める