ホーム > 詩人の部屋 > soRaの部屋 > > 投票

soRaの部屋  〜 「街」への投 票 〜

  • soRaさんの「」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[1045] 

詩人:soRa

少し疲れていたから
真夜中の街あかりの下を
とぼとぼと歩いた

眠らない街

群衆に溢れてる

楽しげにはしゃいでいる奴らの
悲しむ処なんて僕は知らない
僕の悲しみも
奴らには分かるはずもないだろう

あんな大人にはなりたくないと
こんな大人になって
あの頃に戻りたいなどと
愚かな憧れを口にすると
待ち構えていたように
自己矛盾が微笑みを誘う

眩しすぎるほどの街あかりに
溶け入ってしまいそうな都会の夜空の星は
とてもちっぽけで
まるで僕みたいだ

この街での心の疲れは
何の意味も持たないから
雑踏の中にすべてを捨て去ることで
なんとかバランスを保っているのかもしれない

だから今日も疲れた心の捨て場所を求めて
この街を彷徨い歩いている

そんな街のノイズはとても素敵でここちよい
掃き溜めのようなこの街が僕は好きだ




2003/03/14 (Fri)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -