詩人:曼珠沙華
あなたと私
二人孤独で花火大会
蒸し暑い夜
薄着に着替えて
車で移動中
あなたは無言で
対向車のライトだけ
明るい
海岸には波音オンリー
私はあなたオンリー
月明かりの砂浜
永遠を照らし出され
地平線と
水平線の彼方へ
ライターで揺れる瞳が
悲しそうに見える
あなた
なにが起こったの?
いったい
なにを決意したの?
束の間の流れ星
落ちた時
予感したのは
互い違いの未来
どうか止まって
いつの日か
頭上に輝くあの月も
あっという間に
消えるのかしら
2004/06/04 (Fri)