詩人:華亥羅区凶
永遠の闇に落ちて行く
君を好きになってから俺は…
空に上る階段を失った
かわりに落ちてきたのは小さなスコップ
『こんなんで、地獄までの穴なんて掘れないっつーの』
君を好きになったようで、
ただ君を奪っただけだった…
それに気付いたのは
君がただの奴隷のようになった時
後悔先に立たずなんて言葉、
知らない方がいくらか惨めさも悲しさもマシだったろうけど
君を奪った時の俺は
ただの動物のようになってた気がするから
君を裏切ったことすら知らなかった
俺は本当は君に奪って欲しかったんだ
我慢の聞かない俺…
『ハンプティー・ダンプティーより…お前の方が脆かったんだな………あぁ…そうか…だから、俺を壊すことすらできなかったんだな…』
苦笑いして、君が天国にいることを望みながら
俺は本当は君に奪って欲しかったんだ
我慢の聞かない俺…
『ハンプティー・ダンプティーより…お前の方が脆かったんだな………あぁ…そうか…だから、俺を壊すことすらできなかったんだな…』
苦笑いして、君が天国にいることを望みながら
罪の名のつくスコップで土を掘り続けた…