詩人:八朔
なんで
ぶち壊したのかって
僕には
ねじが足りないから
ねじを
分けて欲しかったんだ
(これ以上死にたくなくて)
見たことない
どこにも売ってない
あの娘のねじを
僕に嵌め込んだら
いつ崩れるか分からない
この世界を、
永遠に、
閉じ込めることになりそうで
(一枚の写真のように)
完成させたかっただけ
本当にそれだけ
僕の世界から
あの娘というピースが
真っ赤に染まったまま
消えて
何か足りない
から
もう一度
ねじ を 手に入れるんだ
足りないままだと
僕は
完璧主義 だから
カンセイ、させなきゃ
(バラバラなのは僕ばっかり)
なんなら
あなたの
あなただけの ねじでもいいんだ
(死ぬのも僕ばっかりだ)
ねじ、ください
ねじを、分けてください
ねじが、足りないんです