詩人:アロー
それは見るほどに滑稽な姿だったのです
僕は笑わずにはいられなかったもので声をあげて笑ったものです
もちろん周りも皆が声をあげて笑っておりました
ええそうですとも
笑ったのは私ひとりではなかったものですから
私は少したりとも悪いなどとは思いませんでした
だから今も悪いとは思っておりません
なぜ私が責められなければならないのでしょうか
あなたに何の権利があるというのでしょうか
どうか私のした事をあれこれ問い質すのはやめてください
あなたが思う事を私に押し付けるのはやめてください
あなたが思う事はあなただけでやってゆけばいいではないですか
私は皆と同じならそれでかまいません
皆が私と同じならそれでかまわないのですから…