詩人:鰐句 蘭丸
くすくすくす
君の笑い声と くすくすくす のリズムに乗った振動で 目が覚めた
ひざまくら で寝てたのか
ほんの数分の眠りだったのに 長く眠れた気がした
「だいぶ眠れた気がする…」
俺の言葉に君は返事もしないで
くすくすくす
笑ってる
くすくすくす が
けたけたけた に変わった
けたけたけた も
あーはっはっは に変わった
君はケータイの画面を見ながら楽しそうに笑ってる
ケータイの液晶には ひざまくらで寝ている俺の顔
よく見ると
口をあんぐり開けて まぶたを半開きにして白目を剥いて 溺死人のような おぞましいほどの アホ面…
君はボルテージをさらに上げて笑う
目覚めた俺の顔と液晶のアホ面を並べてさらに笑う
「消せ 消せ… 消せー 消してくれーーーーーーー!」