詩人:soul
逆さに描いた地図は
いつの間にか忘れた
動けないのは
恐れているのではなく
見つからないから
把握しきれない感情は
いずれにせよ
色褪せて
また
上塗りされるだろう
存在を置いて
律儀に進み続ける
この秒針も
また
錆び付いて止まるだろうか
時間に流れ
いつも留まれない
この肉体も
また
例の如く終わるだろうか
その肉体と共に
発せられる
この精神も
また
同じ様に終わるだろうか
無常なる
尋常とは
意志に関係なく
存在しているのか
空想に耽り
世界の鼓動を聴いた
記憶探し
昼間観た映画の様
モノクロの空間
音の無い妄想
その光景は
なんと
鮮やか