詩人:望月 ゆき
目がまわるくらい忙しく せかせかと暮らそうやることない とかひまだよ とかくそくらえで 暮らそう交差点の信号待ち青信号の後ろからパンッと 響く短距離走のスタートの合図コンビニまで猛ダッシュ日替わり弁当猛奪取せかせかの 成果だ昨日の誰かのさよならもさっきの誰かの叱責もするりと忘れるくらい何も 何も 考えるひまはないエレベーターの前でさえせかせか 足踏みとはいえお腹はグーと鳴るそれは それで。