ホーム > 詩人の部屋 > サトリの部屋 > 《─無題─》 > 投票

サトリの部屋  〜 「《─無題─》」への投 票 〜

  • サトリさんの「《─無題─》」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[69252] 《─無題─》

詩人:サトリ

「どうしようもない」

なんて口にしてみた


早足で過ぎてく毎日は

僕を毛嫌うように
見て見ぬふりをして



消えていく



歩き出す
僕の目の前には


あの時の僕が
手招きをして待っていて


僕を黒く染めてゆく



土の中から這い出した手が
足をつたい
腹をつたい


僕の心の中へ蔓延って


僕をダメにしてゆく



そうしてまた

「どうしようもない」



つぶやく



甘えなんかいけない
泣き言なんて存在しない



そう
心に置いているのに


力なく崩れていく
僕の脳を


それでも救ってほしくて



今日も
空を見上げた



意味もなく


見上げた




2006/03/15 (Wed)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -