詩人:詩奈
小さな船が作る二つの波のレールは、広がり広がり、やがて消える何が大切なのか、いまいちわからなかったけれど、それでも、そのぼんやりとした何かを大切にしたいと思う消えていくレールを眺め、涼しくなった風に前を向かされる消えてもまた、新しくレールをひいていこう静かに一人頷いた。