詩人:ユズル
手を伸ばしたら 届くんだと思うそれでも 手を伸ばさないそっちのほうが 重症だってわかっちゃいるんだけれど胸をうずまく不安が ただ雲みたいに 暗い夜に行くあてもなく 消えた頃涙が一筋 流れたんだ誰かの声と 飛び交うボールの中徐々に泥にまみれていった胸の奥の悲鳴は かわいいもの助けてあげたいって 言うなら深い瞳に見つめられたら涙は いつしか すくわれていった不器用に伸ばした手が 君を救えたらいいそんなことを思いながら