詩人:koca
部屋の中
目を閉じられなくて
無意識に外に視線をやる
蒼い光が射していて
今が夜中なのか明け方なのかも
分からなくなって
この不思議な光に包まれていると
昼間の出来事が
煩わしい事に思われてくる
笑いの渦の中
然程無理をしているわけでもないが
少しの義理を含む私の笑顔
上司を見ていると
時々感じる寂しさ
大人になることは
孤独なことなのだろうか
彼の気持が少しも分からない私は
なんと未熟で穴だらけなのだろう
ああ
こんな事をしてても先が見えるわけじゃない
失敗を繰り返す私に
君なら何を言ってくれたのだろうと
ふと思う
君のような心が
側に在ったことが
どんなに私に必要なことだったかと思う
きっと自分を見失わずに済んだ
そう思う私は弱くて薄くて
君の瞳には消え入りそうに映ってしまうのだろうけど
蒼い光が消える前に眠りに就こう
再び目を開けた時
少しは高い位置を
歩ける気がするから
いつかは
このはっきりしない
不安の霧より
高いところへ昇りたいから