詩人:山姫
心ない言葉から逃れるように耳をふさぐとこの耳は何も聞こえなくなり悪意ある視線を避けるように目を閉じるとこの眼は闇しか捉えなくなり時間が流れるほどに感覚は鈍る今はもう感覚と言えるものはなく差し伸べる手も見えず 心の声も聞こえず誰かに助けてもらいたいのに それさえ出来ずにここにいる僕の声は聞こえますか僕の伸ばした手は見えますか僕には僕が見えません誰かの救いも見えません