詩人:どるとる
不思議なことなんてさ
どこにだってあるのさ
君が住む街にだって
不思議なことはあるさ
路地裏の日陰で
僕らはお喋り
それがなんだっていうのさ
素敵なんだ
素晴らしいんだ
ありふれてても
それが幸せなんだ
さあ笑え
今を噛みしめろ
路地裏から始まり
路地裏より終わる
路地裏物語
夕暮れの中
黄昏ながら
野良はあくびをして
僕の隣で眠る
それもひとつの営みの形
何はなくとも
君さえいれば
たちまち物語になるさ
不思議なことは
不思議なことは
路地裏の中
たとえばの話。
2010/09/11 (Sat)