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詩人:もとり
ふと思い出して
心を抉られる
何故私を優しい嘘で染め
淡い夢を見せたのだろう
幸せを知らなければ
こんなに心を締め付ける事も無かったのに
二人で思い描いた未来は
私だけしか見なくなり
優しい嘘は残酷な現実に塗り替えられた
無理に遠くへ誘い出して
雑踏に紛れた私達は
確かに二人ぼっちだったね
同じ物を見て
同じ世界を共有していたよね
私は泣きそうで
このままこの手を離したくない
このままずっと居られたら良いのにと
ずっと願って居たんだよ
もう望めない夢で
もう掴めない未来で
もう動けないよ
貴方は変わっていくのに
私はちっとも変われないのに