詩人:saixai
君は思い出の中
悪態ついたり
笑ったり
面倒見も良かったり
四年間を振り返って
君に手紙を書いた
感謝の思いを込めて
便箋二枚
《感謝状》と題して
手渡した
君がこんなにも早く
最期を迎えるなんて
知る由もなく
いつまでも
変わらない
凍った時間
むなしくて
さみしくて
君に甘えてた
君に甘えたかった
自分を知った
だから
いつまでも
涙が止まらなかった
ただ
卒業式の日に
あの感謝の手紙を
君に手渡せて
よかった
そう思うことで
私は私の救いとした
そして
過去しか
存在しないことに
いつまでも
涙は止まらない