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[104137] 有限宇宙の彼方で

詩人:フィリップ

星と星の間に
不均等に交わる輝きの中
打ち上げられた僕の声は
もう火星を過ぎたのでしょうか


溢れる太陽の光
未来はきっとそこにあるんだ

とめど無く漂う宇宙の波に体を横たえていると
遠い日に戻れる気がした



宇宙は多分無限じゃない
そう思う頃には
さ迷う僕の声は
太陽系を越えて
遠くアンドロメダまで
届いているのでしょうか


もう取り戻せなくなった
あなたの声を諦めるよう
指を立てながら
星座の数を数えていると
西の空から降る流星群に
便乗するかのよう
僕の頬を涙が伝ってゆく


有限宇宙の彼方で
幾重に重なっている
眩い未来が
星の輝きに交じりながら


僕のいる大地を
照らしていく


たった一度きり届いた
あなたの返事は
海辺の朝霧の中
雲づたいに青い空へ
白い月の模様で
また上層へと消えていく

2007/06/25 (Mon)
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