詩人:空白
単調な日常は
ひとつのボタンで
変わるものだと
僕は知っている
それでも僕は
身近な確率を
認めようとはしない
それがいつでもどこでも
僕に起きるかもしれないって
僕は考えもしない
毎日の歯車は
僕がいてもいなくても
変わりはしないって
誰かが毎日教えてくれるのに
せっせと忙しくして
僕は三匹の猿を飼う
絶対は絶対ないって
生きてくために
僕は僕の家族の
いつか来る日を
いつから
意識したと言えば
それは
生まれたその瞬間だと
僕は思う
そして
その瞬間まで
僕は向き合いはしない
その瞬間まで
僕は信じていたいから