詩人:koca
すれ違いざまに
君が口ずさんだ歌が
フェイバリットソングになってる
君からのメッセージのような気がして
振り返った
あの歌がラジオから流れる度に
特別な時間に包まれる
懐かしくて切ない歌
あの頃を
刹那の旅にしておくべきだった
長旅に少し疲れてしまったみたい
君はその歌を歌わなくなっていた
そして歌は忘れられてしまった
思えばあの歌を歌った頃から
君は少しずつ変わっていってた
遠く広がる無限の世界を見つめた瞳は
現実の未来をしっかりと掴んだ瞳に変わった
ほんとうに
刹那がいっぱいだったね
いっときいっときを
懸命に生きて
積み重ねていった
振り返らなかった
君が
かっこよくて堪らなかった
そんな君と過ごした事を
いまでも誇りに思うよ