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詩人:廸
どうもしないよって
いい加減にひるがえして
きみのターン
愛が愛を呼んでも
こころが拒絶する
ほんとうのこと見て見ぬふり
縛られたいビョーキ
逃げてるようで
実は自分で追いつめている
深くふかい闇の奥に
せまく狭い壁の隅に
そこかしこに刻んだ
傷あと撫でながら
痛みをたしなむよう
きみは癒されたがる
癒されたがって途端に
また傷つきたがったりする
...わからずや。
ときには真珠のように
殻のなかで眠って
その輝きを潤して
そしていつかもう一度
2人めぐり会う日まで
いま背中あわせのイトマゴイ