詩人:どるとる
すべての光が眠りに着くとき
僕の意識も途切れ
悲しみも喜びも無い
真っ白な時間が流れる
時の指揮者は
静かにタクトを置いて 楽器を休ませる
この最終楽章には譜面はありません
無音の中にある
甘美なる調べ
それは心の耳にしか届かないメロディ
繰り返される
始まりと終わり
その中で
流れつづける
静寂にひびく詩
おそれるものなど何ひとつ無い綺麗な時間
僕らは夢の中
また音楽の目覚めをここで待つだけさ
時の指揮者がタクトを手にとればまた始まる
にぎやかな合唱。
2010/10/11 (Mon)