詩人:もとり
痛み止めの代わりに煙を深く吸い込んで不満を形にするように空気に溶かして燻らせるじわじわと蝕む倦怠感に身体が麻痺してしまいそう抱きしめられたその腕に感情など微塵にも無く交わした言葉にも何の意味も無い一時の温もりと引き換えに大切な何かを失ってこれは跡の残らない自傷行為涙が出るのは痛みなのか快楽故かただ、寂しかっただけただ、埋めて欲しかっただけ抱き合いながら眠る夜それでも孤独感は拭えぬままに