詩人:壬治
ぐつぐつ甘く煮込んだ恋の奥底に潜んだ魔物が今もうごめいている心の中よりずっと顔に出しているさたぶんあの時その沈黙に本音を込めたよ強い風にあおられて彼女の髪がなびけば心の宇宙は漆黒の草原のようそのまま僕は支配された同じ夢をみているそれは悲しくもあり素晴らしくもあること届かないと知っていてもそれを越えてみせると思える朝にようやく辿り着いたんだどうしても幻想を壊せないのなら僕はそれさえも飲み込む覚悟があるから