詩人:鰐句 蘭丸
悲しげでいて 涙を見せない そんな君のような雨雲を淀ませながら 陽の明かりを湿った風景に漏らす空別れを告げたのに 「何を言ってるのかわからない」君はそう言って 少し笑って黙り続けたでも それ以上 俺も君も話さなかったのは 二人はもう元には戻らないこと わかってたから 雨の降らない この空に あの日の君のこと 思い出した