詩人:遥 カズナ
身を閉じた
蝸牛よ
なんでおまえは
そこにいるのか
よりによって
そこは
窓を閉じてしまえば
潰されてしまう
アルミサッシの額縁の内側の隙間だ
ぼんやりと薄い殻の中が透けて見える
小便をしながら
窓から覗く
ブーゲンビリアを背に
広がる青い空を見上げて
気持ちが良いのに
おまえはそこにいる
ビールの空き缶で
もう、ゴミ箱も満タンだ
ビニール袋にまとめて
リサイクのゴミの日まで
キレイにしまっておく
蝸牛も
外へ放り捨てやる
それでいい
そうしたいから
2014/12/14 (Sun)