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詩人:野上 道弥
君の着てる洗い立てのシャツの色は今日も 白
君からのメールの1通目はいつも慌てて無言のまま返すから 白
あの家が可愛いと言って指差す家は 白
小さな式場のウィンドウに目を奪われているドレスは 白
夜に輝く白い月が好きだから
白いシャツに
白い車で
白い砂浜に向かった
白は何色にも変われるから好き
だからそんな私になりたい
君が話した白が好きな理由
それはプロポーズにも似ていて
僕は忘れることが出来なかった
僕の頭も真っ白だ