詩人:soul
透明な温度差を受け入れられずに
繋がる手と手の間
思い出す情景
空に溶けた
見えない感情に色を付けようとして
掴む筆の悲しみ
伝わらない言葉
夜に溶けた
何気ない日常に
何かが足らない
模索して汚れた両手
伸ばした先に見えた
雨に溶け出る色彩で
描かれた空想で
僕の心が
揺らいだのは確かだ
一つの事を信じよう
ならば何が足りない?
一つの朝の
一つの夜の
あの鮮やかな風景や
いつか見つけた
一つの存在と
一つの出会いがあれば
十分だ
それだけでもう
2004/11/15 (Mon)