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[190747] いのちの限り

詩人:壬治

錯覚かもって思うくらいに
あまりにみじかい出来事だった
そのあと二人は
忘れてしまうかもね
だけどすてきな出来事だった

あのとき一瞬ためらって
本心を露呈して
なぜか今さら醜悪な気分
恥ずかしくてのたうち回るよ
でもこんな思い出も
自分の糧になると信じて

嘘で着飾るように
無かったことにしないで
ぜんぶ認めるだけ
それはそれなんて
置いておかないで

すばらしい朝が
きっとまたやってくるよね
本当はそうだね
知っていたんだね

気持ちの痛さがぐっと浸みる
かき混ぜたはずの弱さと
後悔が逆流するけど

震えるような今は君と対峙したい
すばらしい朝は何度でも
またやってくるはずさ
いのちの限り

2016/01/25 (Mon)
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