詩人:里雨夜
闇の中にも光はあった
儚くて
か細くて
一瞬で
消されてしまいそうな光が
確かにあったんだ
でも
手を伸ばせなかった
手を伸ばせば
消えてしまいそうで
消してしまいそうで
怖かった
すがるには
前にある光は小さくて
抱えるには
内にある光は大きくて
奪われるくらいなら
消してしまうくらいなら
僕の意思で手放そう
痛手は全て受ける
傷は癒さず背負っていく
だから
幸せになっておくれ
僕は君の思い出になりたい
忘れられることはなく
君を乱すこともない
君の思い出になりたい
2009/07/22 (Wed)