詩人:高級スプーン似
光の届かない四畳半で斜めに歩く街角で昼下がりのウミウシがあくびをしてるその横で変わらないのは目の前にあなたの言の葉が舞っていること明かりの消えた世界でも溶けずに手のひらで息衝くのはひとはのあなたの言の葉で多忙な彼らが群れをなして明滅する無音からは程遠いそらの底でなんて返そうか迷って結局あなたには何も言わずに何も告げずに眠りますがたまに気まぐれに声をかけても気にしないでおやすみなさい