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[153024] 口寂しいポストの前で

詩人:高級スプーン似

光の届かない四畳半で

斜めに歩く街角で

昼下がりのウミウシが

あくびをしてるその横で


変わらないのは

目の前に

あなたの言の葉が

舞っていること


明かりの消えた世界でも

溶けずに手のひらで

息衝くのは


ひとはの

あなたの

言の葉で


多忙な彼らが

群れをなして明滅する

無音からは程遠い

そらの底で

なんて返そうか迷って


結局

あなたには

何も言わずに

何も告げずに

眠りますが


たまに

気まぐれに

声をかけても

気にしないで


おやすみなさい

2010/02/06 (Sat)
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