詩人:七緒
心も恥も
ゆるせないなら
もういいよ 隠れんぼは
おわりだよ
6月の雨は 僕たちに
優しい嘘を残していくから
もう いいよ ああ だいじょうぶさ
バスルームで さようなら
でも愛している
暮れる陽をごまかしていた
あの滑走路に突っ立って
大好きだった温もりに 壊される
それを待っていた
守る強さはなかった
守られる理由を探した
指先に ふれるように
傍に ある温度に
なみだを 拭えるように
隣りに 見る左手に
君は僕を許せるの
そう尋ねてる
正しかったのは何だ
もう いいよ
ああ もう なんにもいらない
リンドバーグの 大きな夢をみる
少年は決意する
バスルームで さようなら
でも愛している
まだ 愛している