詩人:雨宮 永
真実は脚色された事実の向こう国境沿いの辺鄙な島を例に見る異邦の物は一つの品を人数分に分け道徳と礼儀をよそに旅の疲れを労わり果敢な者は鳥の頭を砕いて島を返せと主張する彼らもまた捏造された歴史に翻弄される時代の被害者この国に関与する異邦の権力者の手駒に過ぎない十万の死をなすりつけられ国と共に貶められてきた多くの英霊たちよ真実は架空の空間を伝って明るみに出ようとしている私はその時をまだかまだかと心待ちにしているよ