詩人:鍵
朝、理由もなく目が覚めると
そこには冬が訪れていた。
開けっ放しのカーテンの奥には
どこか白っぽい空と景色が見える
それに庭の木々がその気温を伝えてくれる気さえする
冬の空
冬の色
寂しいくせにやけにクールで
肌が痛いくらい寒いのに
何故が
そこには温もりがある
嫌いになれない・・・
違う
何故だかとても愛らしい
そう私が一番好きな季節
また、だんだんと
限りなく透明な雪が降り始め
街を冬へと誘う
透明な雪は私の心さえクリアにしてゆく
ふと
素直な思いが口にでる
『 』
きっと実家の庭には
白い雪が降っているのだろう