詩人:黒烏
『お前に何が分かるんだ』
これ程
無力になる言葉はない
そう、その通り
私は貴方の何も知らないからだ
私は自分の事だってよく分からないのだ
でも貴方の傍らにいる時
私の心は貴方の苦しみに呼応した
放って置いたら
貴方が貴方でなくなってしまいそうで
怖かっただけなんだ
忍びざるの心なんて、嘘っぱちだ
人は普通は、他人の苦しみなんかに興味はないんだ
『お前に何が分かるんだ』
(何も分からないお前にもう用はない)
(だから何処かへ消えてくれ)
私は何も分からないけれども
ああ貴方
せめてその心癒えるまで
2008/12/31 (Wed)